2025.08.16
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CNC旋盤とフライス加工の違い|小型精密部品加工なら新生金属
ものづくりの現場において欠かせない「CNC旋盤加工」と「フライス加工」。どちらも金属や樹脂の精密部品加工に広く用いられていますが、得意とする形状や加工方法は大きく異なります。
「CNC旋盤とフライス加工の違いは?」「小型部品や金属加工ではどちらを選ぶべきか?」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、それぞれの加工技術の特徴と違いを整理し、用途に応じた最適な選び方をご紹介します。
CNC旋盤とは?
CNC旋盤加工とは、丸棒などの素材を高速で回転させ、刃物をあてて削り出す金属加工方法です。CNC(コンピュータ数値制御)によって工具の動きを自動制御するため、従来の手動旋盤に比べて高精度かつ効率的に加工できます。特に円筒形や回転対称の形状を得意とし、小型精密部品の量産に欠かせない存在です。
CNC旋盤の特徴
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①円筒形や丸物の精密部品を安定して加工できる
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②同一形状の大量生産に強く、コストを抑えられる
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③表面の仕上がりが滑らかで、追加工程を最小限にできる
CNC旋盤の主な加工製品
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・シャフトやピン類
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・バルブやノズルなどの精密部品
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・円筒形のケースやベアリング部品
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・ネジ加工を伴う小型部品
自動車や産業機械、医療機器分野における金属精密加工で幅広く使用されています。
フライス加工とは?
フライス加工とは、固定した素材に対して回転する刃物(フライスカッター)を動かしながら削る加工方法です。CNC旋盤が素材を回転させるのに対し、フライスは工具を自在に動かして形を作り出します。平面加工から複雑な三次元形状まで対応でき、小ロット生産や試作にも強みがあります。
フライス加工の特徴
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①平面、溝、穴あけなど多様な形状加工に対応可能
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②三次元形状や複雑な曲面の精密加工が可能
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③少量品や一点物の小型部品加工にも柔軟に対応
フライス加工の主な加工製品
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・プレート部品やブラケット
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・ギアやスプロケット
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・金型部品(立体的な形状)
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・溝や穴を伴う複雑な精密部品
航空機部品や金型、精密機械の試作など、複雑形状を求められる分野で活躍しています。
CNC旋盤とフライス加工の違い
CNC旋盤とフライス加工は、いずれも金属精密加工に不可欠ですが、その強みは異なります。
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加工形状の違い
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CNC旋盤:円筒形や回転対称の部品に最適
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フライス加工:平面や複雑な三次元形状に強い
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生産効率の違い
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CNC旋盤:同じ形状を大量生産するのに効率的
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フライス加工:少量生産や試作に柔軟に対応可能
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選ぶべきシーン
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丸物部品やシャフト → CNC旋盤加工
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平面加工や複雑形状 → フライス加工
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コストを抑えたい量産品 → CNC旋盤
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試作品や小ロット品 → フライス加工
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まとめ
CNC旋盤とフライス加工の違いを理解することで、製品や用途に合わせた最適な選択が可能になります。
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〇円筒形・回転対称部品 → CNC旋盤加工
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◇平面・溝・複雑形状 → フライス加工
当社、(株)新生金属では、CNC旋盤とフライス加工の両方に対応し、手のひらサイズの小型精密部品をお客様のニーズに応じて製作しております。
「どちらの加工方法を選べばよいか分からない」「精密部品の試作をお願いしたい」といったご相談にも対応可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。