2025.10.06
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図面通りに仕上がらない原因とは?研磨加工で解決できる精度のズレ
製品を組み立てる際に、「図面通りの寸法が出ない」「部品がわずかに合わない」「表面が粗く、動作がスムーズでない」、、、そんな経験はありませんか?
こうした精度のズレや表面不良は、最終仕上げ工程である「研磨加工」の影響を大きく受けます。
どれほど高精度な切削や旋削を行っても、表面に微細な歪みや応力が残っていれば、
組立時に誤差や摩擦抵抗として現れてしまうのです。
当社では、研磨加工を通じて、わずか数ミクロン単位の誤差を抑え、図面通りの精度と滑らかな仕上がりを実現しています。
この記事では、「なぜ図面通りに仕上がらないのか」、「研磨加工でどのように解決できるのか」について、現場目線で分かりやすく解説します。
なぜ“図面通り”に仕上がらないのか?
現場では図面通りに製作しているつもりでも、実際の仕上がりに誤差が生じることがあります。
その原因は、切削工程や加工環境など、さまざまな要因が複雑に関係しています。
ここでは、代表的な3つの原因を挙げます。
① 加工応力や熱変形の影響
切削や旋削の際、工具と素材の摩擦によって発生する熱や内部応力が、素材内部に微小な歪みを残します。
この歪みは後工程での寸法測定や組立時に「数ミクロンのズレ」として現れることがあります。
② 工具摩耗・振動による表面粗さの悪化
切削工具の摩耗や振動は、表面の微細なうねりを引き起こします。
外見上はきれいに見えても、顕微鏡レベルでは「波打った表面」になっており、
摺動部では抵抗や摩耗の原因となります。
このような状態では、面粗度の基準を満たさず、機械の性能や寿命にも影響を及ぼします。
③ 加工後の仕上げ不足
多くの製品では、「切削加工のまま」ではなく、最終工程として研磨加工を行うことで
表面精度と寸法精度を整えます。
しかし、仕上げ工程が省略されたり、適切な研磨条件が選ばれていない場合、
寸法ズレや表面粗さが残り、結果として図面との誤差が発生します。
🔧 新生金属の視点から
当社では、切削加工→研磨加工→検査までを一貫対応することで、
加工応力や微細なズレを最小限に抑えています。
製品の真円度・平面度・面粗度をミクロン単位で管理。
「図面通りの仕上がり」を安定してお届けできる体制を整えています。